中山神社(一宮)で29日、鎌倉時代から続く「お田植え祭り」が開かれ、古式ゆかしい「くわ振り」を参拝者が見守り、五穀豊穣(じょう)を願った。
雨天のため、通常は本殿前の石畳で行うところ、神楽殿で実施した。えぼしひたたれ衣の白装束に、わら草履姿の氏子12人が、雌雄の獅子が舞うなか、笛と太鼓に合わせて木のくわで耕すしぐさを繰り返した。
責任役員の森義晴さん(79)=東一宮=は「大雨になったが、恵みの雨と考えれば、お田植え祭の神事にふさわしい。コロナ禍という苦しい状況が続くなか、しっかりお祭りができて良かった」と話していた。
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神楽殿で行われたお田植え祭り