津山市出身のお笑いコンビ・ウエストランドが、漫才日本一を決める「M―1グランプリ2020」の準決勝を勝ち抜き、20日の決勝に初進出する。地元からも大きな期待が集まる中、「優勝して津山を盛り上げたい」と意気込んでいる。
井口浩之さん(37)=上田邑出身=と、河本太さん(36)=福田出身=。津山西中学校と津山商業高校の同級生で、2008年にコンビを結成し、爆笑問題の事務所「タイタン」に所属している。
コンビ名は、子どものころよく遊んでいた二宮のショッピングセンター・ウエストランドから「勝手に付けたもの」という。つかみどころのないキャラクターの河本さんのボケに対し、井口さんが矢継ぎ早にツッコミを入れ続ける芸風で笑いを誘っている。
今年のM―1には史上最多の5081組がエントリー。2日の準決勝では実力伯仲の26組が熱戦を繰り広げ、9組が決勝への切符を勝ち取った。ウエストランドは18年の準決勝進出が過去の最高成績だったが、高い壁を突破。タイタン所属としても初の決勝という。
本紙の取材に2人は事務所を通じてコメントを寄せた。井口さんは「生まれ育った津山は僕らの笑いの原点。優勝して津山を盛り上げたい! その時はお仕事でたくさん呼んでください!」。
河本さんも「ずっと憧れていた舞台にやっと出ることができてうれしい。我々を育ててくれた津山の方々、お世話になった方々、迷惑をかけた家族に少しでも恩返しできればと思います!」と熱い思いを語った。
また、井口さんの母・真理与さん(64)は「新型コロナなど体調管理には十分気を付け、力を合わせて頑張ってほしい」とエールを送った。
決勝は敗者復活戦を勝ち抜いた1組を加えた計10組が参戦し、〝漫才師ナンバー1〟の称号を競う。ABCテレビ・テレビ朝日系列で午後6時34分から全国ネットで生放送される。