津山市とイオン環境財団、津山市森林組合の三者が連携した、「第1回津山市植樹」が4日、岡山県津山市阿波の大ヶ山牧場跡地で開かれた。雨の降るなか、約250人が力を合わせ、イロハモミジやコナラなど5樹種、計1400本の苗木を植え、豊かな森づくりの第一歩を踏み出した。
三者は今年7月、「森林保全活動及び管理活動などに関する協定」を締結。かつてスキー場や牧場として利用されてきた同地に、広葉樹と針葉樹が混在する森を再生する5年計画の一環として実施した。
参加者はグループごとに分かれ、1人あたり7~10本の苗木を次々と植えていった。県内外から集まったボランティアたちは、雨に濡れながらもシャベルを手に、苗に一つひとつ丁寧に命を吹き込んでいった。
同級生8人で参加した加茂中3年の年岡功士郎君は、「自然が豊かな阿波・加茂地域の魅力を多くの方に伝える一助になればうれしい」と笑顔を見せた。
阿波ふるさとふれあい会館では、地元の森林関係者による出展があり、開会式では長尾俊彦副市長が「未来の世代へと引き継ぐべき大切な取り組み。自然との関わりを改めて考える機会にしてほしい」と呼びかけた。
