春の山野草展が岡山県奈義町高円の那岐山麓山の駅いろり家で開かれ、かれんな花を咲かせた鉢植えが来場者の目を楽しませている。23日まで。
勝央、鏡野町などの愛好家でつくる山野草趣味の会(山本範廣代表)の会員たちが見頃を迎えた約80鉢を出展している。
薄紫色のスミレやサクラソウ、真っ白なカラマツソウなど楚々(そそ)とした花が会場を彩り、若葉が鮮やかなタンチョウソウ、ムサシアブミも目を引く。コケをあしらった寄せ植え、石鉢が野趣を醸し、訪れた人たちはじっくりと観賞。会員が株分けなどで育てた山野草の即売コーナーも人気を集めている。
山本代表(71)=勝央町為本=は「例年より開花が10日ほど早いものの、見ごろのいい鉢がそろった。気軽に見に来てほしい」と話している。