自身の引きこもりや不登校の経験を踏まえ、当事者を支える活動をしている「ピアサポーター」の体験を聞く会が23日、山北の市役所東庁舎で行われた。参加した市職員たちは質問などをして、実際に悩みを抱える人たちへの理解を深めた。
経験者らの声がそれぞれの職場で生かせるようにと「子ども若者支援庁内推進会議実務者会議」が企画。青少年育成センターや生活福祉、障害福祉課など支援業務に関係する8部署の12人が参加した。
NPO法人「津山・きびの会」(川島和子理事長)のピアサポーター3人が「人間関係のつまずきや障害が原因で引きこもりになった」「家族や医師の励ましの言葉が立ち直るきっかけとなった」「同じピアサポーターとの出会いで変わった」などと語った。「不登校、引きこもりで悩む人にかけるべき言葉は何か」といった質問に対し、川島理事長らは「社会に出る最初の一歩を踏み出すのに勇気がいる。無理をしないでと言ってほしい」と答えた。
自立相談支援センターの黒瀬生雄所長は「話を聞けて大変有意義だった。相談者との信頼関係をしっかりと築くために参考にしていきたい」と話した。
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ピアサポーターの話を聞く市職員たち
きびの会体験を聞く会
- 2021年8月28日
- 行政・公共