地域の特産品であるミツマタの栽培を増やそうと、岡山県真庭市の「樫邑地域産学共同プロジェクトきらきら計画実行委員会」は11日、樫西の山の斜面に苗木600本を植栽した。
同会の樫邑学区心をつなぐ地域活動推進委員会や放課後児童クラブかしっこ、地区の老人クラブなどのメンバー約20人が参加。会員の山﨑茂さん宅の裏手にある山で行った。
同地域はかつて、1万円札や和紙の原料のミツマタの栽培が盛んだったが、生産農家が減り、生産量も減少している。近年、ミツマタのエキスを使った美容液が賞を受賞するなど注目され始めたことから、ふたたび栽培面積を増やし地域の活性化を図りたいと同会が力を入れている。
苗木は、インターネットを通じて活動資金を募るクラウドファンディングで協力を得て、購入。参加者は唐ぐわで穴を掘り、70〜50センチの長い苗木と30センチ以下の短い苗木を1本ずつ組み合わせて丁寧に植えていった。
永田佳訓君(久世中1年)は「ミツマタは小さいころから見て育ったので、親しみがある。この苗木が元気に大きく育ってほしい」。小川秀雄代表(73)は「昔はミツマタがあちこちにあった。少しずつでも増やしていきたい。こうして皆で作業を一緒にすることが、地域の輪を広げていくいい機会になる」と話していた。
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ミツマタの苗木を丁寧に植える地元のメンバー
きらきら計画実行委員会、山の斜面に苗木600本を植栽/岡山・真庭市