「消防出初式」が12日、岡山県津山市を皮切りに美作地区で始まった。初日は同市や津山圏域消防組合(西村直樹消防長)、市消防団(竹内英記団長)が横山の吉井川河岸緑地公園南岸で、地域の防火・防災に向けて新たな決意を表明した。
ポンプ車やはしご車など消防車両82台が並ぶ前で、同消防組合員をはじめ、中央、北部、西部、東部、勝北、阿波、加茂、久米の計8方面隊38分団員計817人が整列し、国旗や団旗に敬礼。
式典では、同組合管理者の谷口圭三市長が「みなさんの活動は住民の信頼と安心感、本市の防災力を高める大きな力となっており、敬意と感謝を申し上げる。本年も力を合わせて防災力の向上に務めていきたい」と訓示。続いて竹内団長が「予測不可能な近年の災害に備えて先人たちの築いてきた伝統を守りつつ、団としての新たな姿を模索したい」、西村消防長が「常備消防と消防団、自衛消防組織の力を連携させてあらゆる災害に対応できるように。職務の重要性を再認識し、住民の付託に応えられるようにさらな精進を願う」などとあいさつした。
この後、永年勤続功労者や優良団員らの表彰式が行われ、計359人の活動と功績をたたえた。式典の後には、全消防車両が吉井川に向けて一斉に放水。勢いよく出てくる水がきれいなアーチを描き、観客から拍手や歓声が沸き上がった。