お笑いコンビ「クワバタオハラ」の活動をはじめ幅広く活躍するタレント・くわばたりえさんの講演会「等身大で子育てしよ~100点満点にならないでいい~」が3日、岡山県津山市のリージョンセンターで開かれ、約300人が聴講した。
津山市PTA連合会の研修の一環で実施。くわばたさんは、現在小中学生の二男一女の母親で、自身の子育て経験や周囲から受けた教えを踏まえ、子どもの不登校や性教育、反抗期といった保護者たちが抱える悩みについてアドバイス。洒落(しゃれ)をまじえた歯切れのよいトークを展開し、会場を楽しませた。
不登校について、「子どもは誰にも言えずに苦しんで悩んで最後に親に相談する。もし、親が『学校行きなさい』と強く言ってしまうと孤立した状況に追い込まれる」と指摘。「態度一つひとつに意味がある。子どもたちの言葉に耳を傾け、心に寄り添ってほしい」と呼びかけた。
また、参加者の「育児が大変なときはどうする」といった質問に対し、「完璧にこなさなくてもよい。親がしないと今度は子どもたち自らが動いてくれる。親としてはマイナスだが、子どもはちゃんと成長している」と答えた。
小学生の子ども2人がいる鳥越友紀さん(49)=津山市=は「ユーモアにあふれる話でおもしろかった。何かあってもすぐに怒らず、大らかな心で、子どもの気持ちを考えていこうと思う」と話した。