こどもたちが「議員」に 遊具整備や自由な制服訴え 町長ら答弁「意見参考に」/岡山・奈義町

行政・公共 登壇して意見を述べる児童たち。
登壇して意見を述べる児童たち=岡山県奈義町で
         

 岡山県奈義町の「こども議会」が12日、町役場で開かれ、奈義小学校6年生(52人)が住みやすい町づくりを目指し、奥正親町長らに子ども目線で地域課題を提示して意見を述べた。

 同町は、今年6月に「こどもまんなか応援サポーター」を宣言し、子どもたちの幸せを考えて権利を守る「こども政策」に取り組んでいる。子どもの純粋な意見に耳を傾け、町政運営の参考にしようと、約17年ぶりに開会した。

 6年生はクラス別に議員、議長席に座った。1組(26人)は、班ごとに分かれて登壇。「性別に関係なく制服を自由に着られるようにしたい」「親子連れが楽しめるように、奈義中央広場にもっと遊具を設置してほしい」といった要望や課題へ解決案を述べ、奥町長、金田知巳副町長、和田潤司教育長らが答弁した。

 このうち「こども園ができた後、残った幼稚園、保育園の園舎を赤ちゃんからお年寄りまで利用できる場所にしてほしい」という要望に対し、「滝川つくし、中央東幼稚園を地域交流施設・第3の居場所としての活用を検討している。今後もみなさんの意見を参考に進めていく」と返答が行われた。

 岸本悠駕君(11)は「緊張したけど、真剣に話を聞いてくれてうれしかった。みんな仲良く暮らしやすい町になってほしい」。奥町長は「子どもたちが町政に関心を持ってもらい大変うれしく思う。このことが町の発展にもつながるはず」と話した。

 


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