岡山県津山市内の小中学生を対象にした本年度「こども観光ガイド育成塾」(市教委など主催)が23日、計5回の日程で開講した。津山の鉄道遺産について学習し、大谷の津山まなびの鉄道館で来館者のガイドに臨む。
児童生徒8人が受講。この日は同館で西日本鉄道OB会津山支部のメンバーらを講師に歴史講座を行った。蒸気機関車に始まる進歩の変遷をはじめ、1898年の津山での鉄道開通、県北の要衝としての役割などの解説を聞き、扇形機関車庫に格納される国内で一両しか製造されなかった「DE50型」などを見学した。
津山東中1年生の井上幸菜さん(12)は「蒸気機関車に興味が湧いた。自分なりに学んだ鉄道遺産の魅力を観光客に伝えたい」と話していた。
今後はJR津山駅の視察や運転シミュレーターの体験などを予定し、12月に観光ガイドに挑戦する。
同育成塾は、郷土愛や伝える力を身につけもらうのが狙い。初開催となった昨年度は津山城(鶴山公園)をテーマに実施した。
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格納されている車両を見学する子どもたち
こども観光ガイド育成塾スタート/岡山・津山市
- 2020年8月24日
- 歴史・文化