さらなる飛躍を 美咲町制施行20周年記念式典 みさき秋まつりも同時開催/岡山・美咲町

行政・公共 式辞を述べる青野町長=岡山県美咲町で
式辞を述べる青野町長=岡山県美咲町で
         

 「美咲町制施行20周年記念式典」が9日、岡山県久米郡美咲町書副の柵原学園で開かれ、町関係者や招待者ら約370人が節目を祝うとともに、今までのあゆみを振り返り、さらなる飛躍を目指して気持ちを新たにした。

 体育館内で行われた式典で、青野高陽町長は過去20年間で発展してきた町の様子や輩出した著名人たちを紹介しながら「気概とたゆまぬ努力で礎を築いてきた先人たちへの感謝の念が尽きない。日々の生活の中で培われた強い絆、人の力こそがこの町の宝。人口減少や少子高齢化といった課題と向き合い、みんなで美咲の未来、次の10年を作っていこう」と式辞。町議会の松島啓議長が「みなさんが『住んでいてよかった』と言える町になるように公正公平性と信頼性、透明性のある議会を目指し、常に向上心を持って責務を果たすようにまい進していく」とあいさつをした。

 続いて行政、福祉、教育、スポーツの発展や振興に努めた功労者、地域貢献や善行活動に尽力するなどした45人と75団体を表彰。地域ぐるみで子育てを進める自主グループ・親子クラブ「ひよこクラブ」の村上早紀子会長が代表で「長年活動することができたのも協力してくれる仲間、家族の理解と協力があってのこと。応援や支援をしてくれたみなさまに深く感謝し、活動を通じて美咲町の発展に尽力していく」と謝辞を述べた。

 最後は「大笑い三笑」と題し、ことわざや故事成語にちなんで福が来るようにと会場一同が笑い声を上げて盛り上げ、閉幕した。

笑い声を上げて締めくくる会場
笑い声を上げて締めくくる会場

 このほか、会場外では第2回「みさき秋まつり」(同実行委主催)を開催。各地域の団体・組織や飲食店、商店による露店が並び、雨天にも関わらず家族連れらで活気づいていた。友好交流都市協定5周年を記念した同町と大阪府岬町との協働出店ブースでは、美咲町応援大使で柵原地域出身のアイデア料理研究家・makoさんが少ない材料と簡単な手順で作れ、有事の際に役立つ防災食を披露。来場者に振る舞い、作り方を説明していた。

 美咲町は2005年に中央、旭、柵原町が合併して誕生。没後120年を迎えた同町の偉人・岸田吟香と「たまごかけごはん」にまつわる歴史、西日本最大級の養鶏場があり、卵を起爆剤に活性化を図るほか、住民たちが主体となって活動する、子どもの幸せを最優先にする、みなが安心して暮らせる町づくりを推進している。近年は将来に負担を残さない「賢く収縮するまちづくり」を計画し、県北初の義務教育学校の開校や必要な公共サービスの機能を収縮した多世代交流拠点の設立など、施設の再編や集約も行っている。

 11月10日現在の世帯数は5805世帯で、総人口は1万2379人(男性5963人、女性6416人)。

オリジナル防災食の作り方を説明するアイデア料理研究家・makoさん
オリジナル防災食の作り方を説明するアイデア料理研究家・makoさん


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