勝間田高校(岡山県勝田郡勝央町)、勝央町、地域活性を目的とした活動支援を行う「しょうおう志援協会」は2022年12月23日、相互の資源や知識を活用して連携することで教育の振興や人材育成を行う協定を結んだ。同校では初めての試みで、生徒数が減るなど直面している課題解決を図る。
協定は、近年少子化などの影響で統廃合する学校が出ている中、同校の将来や存続を危惧してしょうおう志援協会が対策プロジェクトを提案したのがきっかけ。具体的には▽学校の魅力を町内外の中学生らにPRし、イメージアップにつなげる▽町の企業や役場でのインターンシップ、課外活動を行う際に援助する▽町民と生徒たちが交流できる機会を設けるなど、地域コミュニティの活性にもつながる取り組み―などを行う。
勝央町勝間田の役場で締結式が行われ、水嶋淳治町長、中西崇校長、同協会の本行才泰会長は協定書に調印した。中西校長は「本校の特色、強みを生かした新たな試みを行い、中学生たちから選ばれるようにしていきたい」。本行会長は「若い力をもっと伸ばしていけるように、地域を挙げて関わり、一緒になって盛り上げていきたい」と話した。
勝間田高校は創立から121年の歴史があり、農業、工業をはじめとした地域産業を支える人材の育成を図っている。現在は森林、園芸、食品、自動車、ビジネスの5コースを展開している。
しょうおう志援協会 相互の資源や知識を活用して連携することで教育の振興や人材育成を行う協定締結