春の山野草展(山野草趣味の会主催)が岡山県勝田郡奈義町の那岐山麓山の駅いろり家で28日まで開かれ、すがすがしい緑とかれんな花を咲かせた鉢植えに来場者が見入っている。
勝央、鏡野町などの愛好家でつくる同会(山本範廣代表)の会員たちが見頃を迎えた約90鉢を出展。
白いイワユキノシタやエビネ、ピンク色のサクラソウなど気品ある花が会場を彩り、若葉が鮮やかなギボウシやヤブレガサも目を引く。コケをあしらった寄せ植えのほか、盆栽ではベニドウダンツツジも花を咲かせており訪れた人たちはじっくりと観賞。
会員が株分けなどで育てた山野草の即売コーナーも人気を集めている。
山本代表(72)=勝央町為本=は「素朴で自然そのものの美しさ、季節を感じさせてくれる山野草を多くの人に愛(め)でてほしい」と話している。