「それでも、版へ向かう。ー岡山県北版画ー展」が川崎のポート・アート&デザイン津山で開かれ、県北ゆかりの版画家による多彩な秀作に来場者が見入っている。26日まで。
全国を舞台に活躍する若手から中堅作家5人が手掛けた約100点を収めたグループ展。同施設が版画の郷土作家を知ってほしいという思いから、白黒のポップな絵柄が特徴的な作家・河内大樹さんに呼びかけ、初開催。
アジサイの花からこちらをのぞくアマガエルが愛らしい木版画家の坂手江美さん(同市鏡野町)、細密で異世界の雰囲気を漂わせる山田彩加さん(上河原)幻想的でノスタルジックな新免泉さん(大阪府)のシルクスクリーンなど魅力あふれる作品が並ぶ。
坂手さんが開く教室の生徒で同市在住の山本千鶴子さん(60)は「若い方のパワーを感じる。どの作品も表現力豊かで楽しめた」という。
飯綱洋平館長は「手法も作風もそれぞれ異なり、版画とひとくくりにはできないほど、個性豊か。版画を身近に感じてもらえたら」と話していた。
問い合わせは、ポート津山(■201682)
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県北ゆかりの版画家作品に見入る来場者
それでも、版へ向かう。ー岡山県北版画ー展
- 2022年6月18日
- 芸術