食糧難に苦しむ国を手助けするため「アジア・アフリカ支援米事業」に取り組んでいる高野小学校(高野本郷)で8日、マリ共和国へ贈る米の贈呈式が開かれ、児童が育てた約480キロが「食とみどり・水を守る岡山県労農会議」に手渡された。
本年度、田植えや稲刈りを行った2年生68人、5年生72人と教員らが出席。2年生が描いたイラストやメッセージが添えられた米袋16袋が運びこまれ、5年生の森安奏恵さん(11)、髙橋潤君(10)、石山紗輝さん(10)が「自分たちが作ったお米で食料不足で苦しんでいる人たちを助けることができたらとてもうれしい。たくさん食べてほしい」とあいさつ。
同会議の江角政樹さん(54)と米作りに協力した高野山西の河本英敏さん(74)が受け取り、「必ず届くようにします」と述べた。米は国際的な支援活動を行う東京都の団体が全国各地の支援米をまとめてマリに発送する。
同事業への取り組みは29年目を迎え、本年度も環太平洋大学 (岡山市東区) のマリ出身学生との交流会も行われた。
