津山市教委は4日、児童生徒や市民団体などの優れた活動を顕彰する本年度「つやま元気大賞」の表彰式を行い、1個人と3団体の取り組みをたたえた。大賞は、個人の部が上田繁男さん(80)=岡山県津山市上横野=、団体の部が宮部川ホタルンジャーの会(末澤未央代表)、成名小学校(岡山県津山市)PTA(藤内研介会長)、城西まちづくり協議会(髙須昌明会長)が受賞した。
上田さんは、津山箔合紙(県郷土伝統的工芸品)の手漉(す)き技術を継承する6代目の職人。仕事の傍ら2006年から、伝統文化にふれてもらおうと地元の高田小(岡山県津山市)6年生に卒業証書を漉いてもらう取り組みを続けている。ホタルンジャーは、宮部川に生息するホタルをテーマにウォーキングや中正小(岡山県津山市)6年生への授業を実施し、住民一体となって水質保全にも取り組む。成名小PTAは、家庭と協力して「わが家の朝ごはんカード」の募集、「いいね! 朝ごはん」の選定など独自性のある活動を展開。城西まちづくり協議会は、2020年から城西公園(岡山県津山市)の美化活動をし、今年は津山西ロータリークラブと西小(岡山県津山市)の子どもたちが木製ベンチやミニ花壇を作るなどしている。
岡山県津山市山北の津山市役所東庁舎で、有本明彦教育長が「市民に元気を与える活動であり、これからも学校や地域でふるさとの良さを伝えてほしい」と述べ、それぞれ表彰状を手渡した。
上田さんは「受賞は後を継ぐ者の糧になる」、末澤代表は「過疎化とコロナ禍で元気がなくなっていたが、励みになる」、藤内会長は「今後も子どもたちと協力して活動を続けたい」、髙須会長は「次のステップとしてさらなる地域づくりに精進したい」と話した。
同賞は、学校関係者や市民に推薦された中から青少年健全育成団体、PTA連合会による選考委員(?橋誠委員長)で決定し、式では大賞のみを表彰。このほかの優秀賞は次の通り。
▽個人の部=岡田香恋(向陽小5年)佐古亮裕、森上皓太(以上北陵中3年)菅谷千都、谷野菜花(以上北陵中2年)久常暖佳(成名小5年)▽団体の部=佐良山小学校PTA、清泉学区子ども会、勝北中学校生徒、西中学校相撲部、FMつやま、中道中学校生徒会本部役員、喬松小学校児童会、高倉小学校学校支援ボランティア、北小学校区青少年育成協議会、一宮小学校ボランティアチーム、林田スーパーキッズ、高野小学校5年生、弥生小学校運営委員会、大田北陵会、河辺小学校3年生、加茂中学校、勝加茂小学校教育後援会、久米中学校女子剣道部、成名小学校児童、加茂小学校PTA、秀実小学校PTA、津山東中ブロック公民館長会、東中学校区連合町内会各支部
p
大賞を受けた個人と団体の代表者
つやま元気大賞