奈義中学校(岡山県奈義町久常)で6、7日、3年生41人が、国際交流員のフランス人から教わりながら地元のなぎビーフや野菜を使った本格フランス料理づくりに挑戦した。作りたてを味わいながら、地元食材や他国の食文化について理解を深めた。
講師を務めたのは、昨年8月に来町したリパモンティ・ラファエルさん(37)。町民たちが異文化に触れる活動・支援を行っており、自身がフランス国内で取得した料理人(キュイジニエ)の職業適性能力資格(CAP)を生かして教室も開いている。
6日は、1組(20人)がブルゴーニュ地方の伝統的な味を再現した「ブルギニョン風ソース」、ジャガイモと白ネギ、牛乳を使ったクリームスープ「ヴィシソワーズ」の調理を体験。班ごとに分かれて取りかかった。料理するうえで重要なのは火の加減。「焦がさないように調整して」と指導を受け、注意しながらバターでタマネギを炒めるなどしていた。最後にほどよく焼いたなぎビーフにソースをかけて完成した。
このほかデザートのシフォンケーキに添える生クリームも作った。武中翔夢君(15)は「匂いや風味、コクがあっておいしい。フレンチにとても興味をもった。フランスに訪れてさまざまな伝統料理を食べてみたくなった」と話した。
授業は2021年から始まった同町教委の「学校教育食体験事業」の一環で実施している。3年2組は7日に取り組んだ。