岡山県真庭市で9年ぶりとなる大相撲の地方巡業「真庭場所」が27日、白梅総合体育館=真庭市西河内=で開かれ、横綱・照ノ富士をはじめ112人の力士が参加。子どもからお年寄りまで約1800人が詰めかけた。真庭市出身の兄弟力士・真庭山(序二段)と祥乃山(序ノ口)も地元の声援を受け奮闘した。
同市出身の立行事・第41代式守伊之助さんの小学校時代の同級生が中心となって実行委を立ち上げ開催。2008年、14年に続き3回目。
巡業ならではの力士の特徴などを独自の調子で歌う七五調のはやし歌・相撲甚句や、禁じ手を面白おかしく紹介する初切なども披露され、会場を沸かせた。終盤は幕の内力士らの熱戦が繰り広げられ、結びの一番は横綱・照ノ富士が大関・霧島を突き落としで退けた。
郷土力士の真庭山は下手投げ、祥乃山は押し出しでともに勝ち、大きな拍手を浴びた。2人は「とても緊張しましたが、大きな声援が励みになった。早く一人前になって恩返しがしたい」などと話していた。
中入りの取り組み前、山下豊実行委員長は「多くのご支援ご協力のお陰で盛大に開催できた。今回は将来を担う小学生220人を招待した。さらに真庭が元気になる一助になれば」などとあいさつした。
大の相撲ファンだというスポーツトレーナー・長尾敬太郎さん(30)=津山市下田邑=は「お相撲さんとの距離感がいい。迫力満点で、一体感があっていいですね」と話していた。