津山薬剤師会長 冨永美香子さん 「人を笑顔にすることができる素敵な仕事」

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 「人を笑顔にすることができる素敵な仕事です」―。半世紀にわたる薬剤師としての仕事を振り返り、そう話す。


 1972年、22歳で薬剤師免許を取得。津山中央病院の薬局に就職した。複数の薬局勤務を経て1995年に独立し、鏡野町吉原にそよかぜ薬局を開設。2008年から津山薬剤師会会長を務めている。


 地域の健康拠点として「住民の皆さんから信用していただくことが最重要。そのためにも薬剤師の本来の役割をしっかりPRしていく」と力を込める。そのうえで「薬局は病院に行ったあと薬をもらう場所というイメージを払拭したい。いろんな相談をして、薬の正しい使い方を知り、笑顔になれる、そんな場所であることを知っていただきたい」と話す。


 津山薬剤師会について「若い人たちが頑張っている。後継者がしっかり育っているのを頼もしく思う」と語る。ワクチン接種の際の分注作業にも協力体制が確立されていることを挙げ、「コロナ禍のなかでも自分たちの役割をよく認識し、一丸となって対応できている」と述べる。


 課題として「薬剤師が足りない地域がある」と指摘する。「若い人、子どもたちに仕事の魅力を知ってもらい、将来の薬剤師を育てたい」。そして「より地域に溶け込んだ、信頼される薬剤師会を目指していく」と強調した。


<プロフィル>
一般社団法人岡山県薬剤師会津山支部長、津山薬剤師会会長、そよかぜ薬局代表取締役。趣味はゴルフ。小田中。72歳。


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