「思い通りにいかず失敗することもあるけれど、作品になった時の喜びは大きい。私にとって染色が、生涯をかけて追求したいことになったように多くの人にも魅力を感じてほしい」と話すのは小原の手描き友禅講師・赤松梢さん(74)。16日から3日間、沼のくらやアートホールで「花友禅作品展」を開く。
手描き友禅、本友禅や藍染め、草木染めなど気品と涼感あふれる約100点を展示。海の生き物を生き生きと表現した染め物、稲穂から太陽に向かって飛び立つ鳥をあしらったタペストリー、愛らしいオシドリを描いたふくさなど、巧みな技術で仕上げた秀作が並ぶ。
「好きなように楽しむことを一番大事にしてきた。若い世代の人にも伝統的な技術の奥深さを伝えていきたい」。生徒も募集中。
ひと散歩 赤松梢さん「花友禅作品展」