岡山県真庭市内の桜の名所の一つ、蒜山西茅部の「茅部神社の桜並木」が満開を迎え、地元の人や県内外から訪れた花見客たちが淡いピンク色の花々に覆われた参道を歩きながらひと足遅い蒜山地域の春を満喫している。
日本最大級といわれる高さ約13メートルの明神型石造りの大鳥居から神社まで約1キロにわたりソメイヨシノなど約500本が植えられており、今年は寒さの影響で昨年より6日遅く14日に開花。19日は天候に恵まれ、陽気に包まれる中、県内外から来た参拝客やツーリング客が「桜のトンネル」を見上げてめでていた。境内の展望台付近からは蒜山地域を象徴する3つの山・蒜山三座も見られ、桜並木と織りなす絶景も堪能。写真に収める人の姿も見られた。

桜を見に何度も同神社に来ていると言う倉敷市の会社員・落葉崇徳さん(49)は「蒜山三座と桜、美しく見応えのある景色で気に入っている。にぎやかな県南の街中とは打って変わり、自然に囲まれた場所で落ち着いてゆっくりと花見ができるのも良い」と話していた。
蒜山観光協会は「今後の天候にもよるが桜は25日ごろまで楽しめる」と予想。開花期間中は午後6時半から10時ごろまで、地元の有志たちによるぼんぼりのライトアップが行われ、夜桜も楽しめる。
