ぶどう ジベレリン処理が最盛期

経済・産業
         

 種なしブドウを生産するために行うジベレリン処理が最盛期を迎え、生産者が緑鮮やかなブドウ棚の下で地道な作業に汗を流している。
 鏡野町井坂の農業生産法人・フルベジファクトリーは、生食用と加工用のピオーネとシャインマスカットのほか、桃、柿なども含め約300?で栽培。種なしブドウはジベレリンという植物ホルモンで処理することで作られ、開花後の房を一つひとつ手作業で溶液に浸していく。同社では5日から作業をスタートさせ、従業員が房の様子を確認しながら丁寧に取り組んでいる。
 農場の拡大やブドウの木が成長したことから、今季は昨年より1万房以上多い約3万8000房の収量を目指す。収穫は加工用が7月下旬から、主にJAに出荷する生食用は9月上旬から始まる見込みという。
 宮地健太事業統括本部長(40)は「今年は急激な気温上昇により生育スピードが速く、作業に追われている。今のところ気候に恵まれ、おいしいブドウができる条件が整っている。みなさんの心と体が笑顔になれるブドウを生産できるよう頑張りたい」と話している。


ジベレリン処理に励むフルベジファクトリーのスタッフ


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