教育関係者有志が集い立ち上げた「美作教育研究会」は4日、岡山県美作市の市民センター2階の一室で、授業や家庭学習に行き詰る小中学生を無償で支援する「べんきょうしよう会」を始めた。
教科書や宿題、問題集を持参して自主的に取り組む勉強会で、発達障害の子どもたちの学習支援を行っている岡本宜明さん(63)らボランティア4人がサポートにあたり、宿題の進め方、各教科の問題の解き方などをアドバイス。進学相談も受け付けている。
初日は市内の小学3~6年生7人と中学生1人が参加。始めに岡本さんが「あらかじめ教科書を読んでおき、わからない所をチェックして授業に臨むと理解しやすい」と予習の大切さを語った。その後、子どもたちは宿題などをしながら積極的に質問して学びを深めた。
美作北小学校6年・梶並温太君(11)は「見やすいノートの書き方など、学校では教わらなかった勉強のコツが学べてよかった。テストの点数アップにつながるといいな」と話していた。
岡本さんは「子どもの個性を引き出し、一人ひとりに合った勉強法を見つけてもらえれば。授業を受けてもわからず、先生に質問できなかったなど困っている子どもたちを市内外問わず受け付けている」と述べている。
同勉強会は、毎週水曜日の午後5時半から8時半まで開かれ、都合に合わせて入退室できる。