まちじゅう体験博に理解深める スタートアップセミナー 地域が元気になるように/岡山・津山市

行政・公共 グループで意見を交わす参加者=岡山県津山市で
グループで意見を交わす参加者=岡山県津山市で
         

 「津山まちじゅう体験博(まち博)」(津山まちじゅう博物館コンソーシアム主催)の2025年度開催に向けたスタートアップセミナーが13日、岡山県津山市山下の津山圏域雇用労働センターで開かれ、地域の事業者28人が同イベントについて理解を深めた。

 津山市が掲げる「津山まちじゅう博物館構想」の一環として実施した。まち博は市全体を博覧会場とし、観光客たちが市内各所の食や文化といった観光資源、特徴を生かしたほかに無い体験を楽しみ、地域の魅力に触れる事業。昨年10月19日~12月1日に初めて開かれ、「そずり肉」や「鉢植え葡萄(ブドウ)」「竹彫刻」「歴史探索」「木工」といった17個の体験プログラムを展開したところ、約200人が参加して好評を得た。

 この日は全国各地で体験プログラム実施サポートに取り組むNPO法人ORGANの蒲勇介理事長が登壇し、岐阜市の長良川流域で開催した「長良川温泉泊覧会」を例に主な取り組みの仕方を説明。「文化、人材、物、自然といった地域資源を活用する」「短期間、一定のエリアで開催」といった「オンパク手法」と呼ばれる方法で来津した人に希少価値の高い体験を提供して魅力発信につなげるほか、新たな挑戦や地域課題解決、新商品開発などにも生かせることなどを話した。

 その後、参加者たちはグループごとに分かれ、「津山で生かしたい文化、地域資源、人材」をテーマに自身が立ち上げたい企画を話し合いながら考案。「若者たちの起業につながるようにしたい」「吉井川を屋形船で渡る」「自然豊かな阿波地域で肉のくん製を作る」「鶴山漆器のコップでコーヒーを飲む」といった豊富なアイデアが飛び交っていた。

 セミナーに参加した津山ソシオ一番街にある靴販売店・カワトの川戸一利代表は「まち博でみんな盛り上がって地域が元気になっていけるように貢献したいという意欲が湧いてきた」と話していた。

蒲理事長の話に耳を傾ける参加者
蒲理事長の話に耳を傾ける参加者


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