岡山県立大学デザイン学部建築学科2年生の作品展が2、3の両日、同県津山市のポート・アート&デザイン津山で開かれ、アイデアを凝らした多彩な力作が訪れる人たちを楽しませた。
津山市の城東と城西の二つの重要伝統的建造物群保存地区の間に位置する出雲街道沿いのエリアに敷地を想定し、まちの顔となる地域の交流機能を併せ持った「まちの駅」を課題に制作。特産物の販売や観光案内所、ギャラリーなどで地域力を発信するとともに、まちづくりを促進する環境のあり方を自由な発想で提案した。
若者らしく夢のあふれる30点を展示。多くの人が集えるよう子ども広場やテラス、カフェスペースを設けたり、伝統の町家や城の設計を取り入れたりと、さまざまな意匠や構造が目を引き、訪れた人たちは感心した様子で見入っていた。
世代の枠を越えた地域交流の拠点を手がけた河村春菜さんは「それぞれが街の雰囲気を大切にし、地域の課題も見つけながら取り組んだ。各作品の違いを楽しんでほしい」と話していた。