まん延防止

　岡山県は18日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、「まん延防止等重点措置」への移行に伴う対応を決めた。対象区域は岡山、倉敷、津山市など11市６町とし、緊急事態宣言と同様に飲食店などへ午後８時までの営業時短や酒類提供の終日停止などを要請する。期間は13〜30日。
　対象区域は、直近２週間の新規感染者の発生状況などから判断し、美作地方は津山、真庭市、勝央、奈義、美咲、久米南町の２市４町。飲食店の時短要請は午前５時〜午後８時、酒類やカラオケ設備の提供自粛を促し、応じた店舗には協力金を支給する。正当な理由なく応じない場合は知事権限による罰則付き命令を出せる。百貨店や量販店など床面積が１０００平方㍍以上の大規模集客施設の営業も午後８時までの時短を要請。イベント関連施設は、イベント開催時に限って営業を午後９時までとする。
　対象区域外は美作市、鏡野町、新庄、西粟倉村など４市４町２村で、飲食店には午後８時までの営業時短、酒類の提供午後７時まで、カラオケ設備提供自粛といった協力を求め、協力金の対象とする。
　県民に対しては、引き続き感染防止対策の徹底とともに、飲食店に夜間（午後８時〜午前５時）みだりに出入りしないよう呼びかけ、日中も含めた不要不急の外出自粛、感染予防効果の高い不織布マスクの正しい装着などを啓発。企業や学校などに加え、クラスター（感染者集団）が続発している放課後児童クラブも協力要請の対象とし、感染対策の徹底を求める。
　県有施設は、県立美術館、森林公園、津山総合体育館など32施設を休園・休館を継続し、県主催イベントも延期または中止とする。
　伊原木隆太知事は「新規感染者は減少傾向に転じたものの、まだステージ４の目安をはるかに超える水準にある。来週から連休が始まるが、他の都道府県との不要不急の往来は自粛してほしい。月末まで緊急事態措置と同様の厳しい要請をさせていただき、県民には負担をおかけするが、早期収束に向けて理解、協力をお願いしたい」と述べた。