岡山県内で唯一、温室桃を手がける勝田郡勝央町石生の農業・石川裕之さん(47)のハウスで1日、極わせ品種「はなよめ」の収穫が始まった。薄紅色を帯びたみずみずしい果実は、初夏の味覚として県内の百貨店にお目見えする。
初日は石川さんの母、里江さん(71)が作業。大きさや色づき具合を確かめながら、重さ200グラム前後に育った実を一つひとつ丁寧にもぎ取っていく。玉太り、甘みとも良好といい、この日は約200個がJAの選果場に運ばれた。
ハウス桃を栽培して35年という里江さんは「娘を育てるように、大きく、きれいな桃になるようにとの思いを込めて栽培した。岡山県の初夏の味をみなさんに味わってほしい」と話す。
関連記事