津山郷土博物館が所蔵する津山藩士が描いたおめでたい雰囲気の画や古文書などを集めたミニ企画展「お正月」が4日、岡山県津山市山下の同博物館で始まり来館者の目を楽しませている。2月2日まで。
飯塚竹斎(1796~1861)によるスッポンの濡れた甲羅を描いた「亀図扇面」や中国の画譜「芥子園画伝」の描法を写した「蘭竹譜」、竹斎と同時期に活躍した御用絵師・狩野如林(1802~71)が描いた三重県伊勢市の名勝二見浦に昇る日の出など、松や竹、亀、日の出などを画題にした縁起物を集めた。
また、県指定重要文化財の「津山藩松平家文書」から年頭に藩主が家臣と対面する「お目見え」の様子や、藩主が元旦に食す「兎御吸物」などを紹介している。
同館博物館は「お正月らしい雰囲気を感じていただけたら」としている。