岡山県が今秋開催する「森の芸術祭 晴れの国・岡山」で、アートディレクターを務める長谷川祐子さんのトークイベントが16、17の両日、作品設置会場の4市町で開かれ、地域住民らが県北の観光振興を目指すアートの祭典の概要やアーティストについて理解を深めた。
地元の関心を高め、機運醸成を図ろうと津山、真庭、新見市、鏡野町でプレイベントとして実施した。
このうち、鏡野町井坂のにこのもり(旧奥津商工会館)には約30人が参加し、携わった海外でのプロジェクトを紹介。町のシンボルのヤマセミや温泉街、足踏み洗濯などを挙げながら「まちにある文化資本の魅力を際立たせ、付加価値を生み出すアートを創ることが大切。心ときめくと同時に記憶に残るような体験をしてもらいたい」と呼びかけた。
さらに現代美術家で音楽家の立石従寛さん(37)=長野県=が、奥津渓に設置する作品の構想を話したほか、参加者との意見交換会もあった。
同芸術祭(会期9月28日~11月24日)は、継続的なにぎわい創出と周遊型での誘客増を狙う。