「津山まちじゅう博覧会」の来年度開催に向けたセミナー(津山まちじゅう博物館コンソーシアム主催)が14日、岡山県津山市の津山圏域雇用労働センターで開かれ、市内のまちづくり関係者ら29人が概要について見識を深めた。
同博覧会は、市内に点在する観光資源の回遊性を高め、住民主体で地域活力を向上させる津山まちじゅう博物館構想の企画イベントとして実施する。一般社団法人オンパク代表理事の蒲勇介さん(44)が講師を務めた。
蒲さんは2011年から岐阜県の長良川流域で地域資源を活用した体験イベント「温泉博覧会」(通称オンパク)を展開。流域にストーリー性を持たせてちょうちんやうちわ作りなど小規模のプログラムを短期間で多数開催し、国内外からの集客に成功した手法などを紹介しながら「団体や組織が連携し、まちの文化資源や魅力ある人を発掘、商品化することで、宿泊客の増加や文化の継承につながる」と話した。
この後のワークショップでは、市で行う体験博について話し合い、「津山ホルモンうどん教室」「作州絣体験」「城東の鍛冶屋復活」といった意見が出た。
飲食店経営の安達晶啓さん(37)=津山市小田中=は「津山にある食文化など地域を盛り上げるような企画をみんなで考えていきたい」と話していた。