津山中央看護専門学校=岡山県津山市=で20日、オープンキャンパスが開かれ、同校への入学を考えている人らが参加し、校内を見学しながら看護職への理解を深めた。
岡山、鳥取、広島県の高校生ら12人と保護者が来校し、1~3年生の授業や演習の様子を見て回った。1年生の授業では、21人がチューブを鼻から胃に通して栄養剤を注入する「経鼻経管栄養法」の実習に取り組んでおり、ダミー人形を使って慎重に進めていた。
3年生(25人)の授業では体育館で大規模な災害の発生を想定した「災害看護」演習を実施。負傷者や患者役の生徒たちの容態を確認する手順を踏んだ後、治療の優先順位を決める「トリアージカテゴリー(トリアージ区分)」を示す識別表・トリアージタッグを付けていく様子を見学者たちはじっくりと眺めていた。
この後は2年生による学校紹介などが行われた。看護師の母親の姿を見て将来の夢を決めたという津山商業高校3年の高井柚祈さん(17)は「生徒が先生たちと打ち解けていて、相談しながら授業に励んでいる所が印象に残った。とても学びやすい環境だと感じた」と話していた。