ガラス工芸作家・尾崎雅子さんの造形作品展「抜け落ちたかたちの向こうに」

芸術
         

 県在住のガラス工芸作家・尾崎雅子さんの造形作品展「抜け落ちたかたちの向こうに」が鏡野町上斎原の妖精の森ガラス美術館で開かれている。緑の蛍光色に光るウランガラスや、さまざまな色の板ガラスを施した幻想的なオブジェやランプが来館者を魅了している。12月12日まで。
 尾崎さんは、オリエント美術館(岡山市)で講師を務める傍ら、全国各地で作品を発表している。建築物にステンドガラスを施工した実績もあり、同じ技法を用いて制作した作品は、広島東洋カープ寮(広島市)や晴明神社(京都府)などに収蔵されている。
 新作をはじめ、約50点を出品。同展は観覧者自身が完成した姿を想像して楽しむことをコンセプトにしており、鉄の棒を組み合わせて作った本やハチの巣のオブジェには、あえて不完全に見えるように、一部にしかガラスをはめ込んでいない。このほか、UFOの形をした造形物をワイヤーでつるし、まるで町の上空を飛んでいるかのように表現した「アダムスキー」などユニークな意欲作が並ぶ。
 三浦和学芸員は「尾崎さんは、枠にとらわれないめずらしい作風で、今回も観た人の想像によって違った作品に仕上がるというおもしろい試みをしている。ぜひ見てほしい」とPRしている。
 開館は午前9時半~午後5時、毎週火曜日が休館日となる。入館料は大人・大学生500円、高校生400円、小中学生300円、未就学児は無料。
 問い合わせは、同館(0868447888)。

幻想的なオブジェが並ぶ会場


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