岡山県津山市宮尾の道の駅・久米の里で29日、恒例の「仙人まつり」が開かれ、市内外から訪れた人たちが、地元町内会や各種団体による屋台グルメやステージイベントを満喫した。
久米地域のマスコットキャラクターにもなっている今昔物語の久米仙人にちなんだ祭りは、施設を運営する第三セクター・アグリ久米(田村正敏社長)が、利用客に感謝の気持ちを表して主催する一大イベント。2000年から開催して今回で21回目になる。
地元住民が自ら設計、製作をし、今では久米の里のシンボルとなっているモビルスーツ(高さ7メートル)の搭乗は1日120組限定で、開始前から親子連れが列をなすほどの人気ぶり。受け付けを済ませた子どもたちは、操縦席に座って記念撮影を楽しんでいた。
ロボットが好きで乗ってみたかったという香川県高松市の中学生・三好歩君(14)は「大きいだけでなく、細部にいたるまで丁寧に作られているのがわかり、感動した。自分も同じように作りたくなった」と笑顔で話した。
このほか、久米青空市生産組合が企画した創作かかしの展示、演歌歌手・山口みさとさんの歌謡ショー、餅・お菓子投げやビンゴ大会などがあり、大盛況だった。田村社長は「今後も久米の里を広くし、多くの人に喜んでもらえるように励みたい」と語っている。