キュウリとアスパラガスの見学会(津山地域農業振興技術者連絡協議会主催)が2日、久米南町と津山市内のほ場で開かれ、栽培を検討している農業従事者らが概要や農場経営について話を聞いた。
県が基幹品目や重点品目に指定している野菜の生産者育成を狙いに企画し、同市や久米南、美咲町などから11人が参加した。
このうち、久米南町の農家・光元一郎さん(63)のほ場(50㌃)では、美作広域農業普及指導センターの担当者がキュウリの生産の要点を説明した。光本さんは「今年は1㌔約10本のキュウリが350円で売れた。毎年売れ行きは違うが、単価は上がってきている。ダイコンなど他の農作物と一緒に複合経営を行っているが、将来はキュウリだけでも十分に元をとれるかもしれない」と語った。
実家が米を栽培しているという上山勉さん(48)=東一宮=は「自分も何か栽培を始めようと思ったけど、不安な所もあった。見学会を通して色々な話を聞けて励みになった」と話した。
津山地域のキュウリの出荷は県内の5割以上を占めている。等級分けから出荷までの作業を行う農協の選果場が久米南町にあり、生産に取り組みやすい。40〜70代を中心に就農を希望する人が増え、今年に入り5人が始めた。
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キュウリ畑で説明を受ける参加者