岡山県津山市の石山寺で30日、「土用の丑(うし)」の日に毎年行われる伝統行事「諸病きゅうり封じ厳修」があり、檀家や県内外から訪れた人たちが無病息災や病気平癒などを祈願した。
護符が埋め込まれた青々としたキュウリに病や災いを封じ込めるという霊験秘法で、約400年前から続くとされる。名前と願いが書かれた紙に包まれた約300本が本尊の前に供えられ、加藤圓祥住職(76)ら僧侶が一本一本を手に取って祈念。参拝者も静かに手を合わせていた。
加藤住職は「新型コロナウイルスも今年から5類に引き下げられたが、思いは変わらない。みなさんが病気にもかからず、健康でいられるように願っている」と話していた。