岡山県津山市出身のスタイリスト・ヤマモトヒロコさん(42)と母親でキルト作家の山本輝子さん(70)=同市在住=による作品展「コレスポンダンシズ」が1日、津山市の城西浪漫館で始まった。キルトと服飾、写真で表現された親子でつむぐ新しい形の秀作が来場者を魅了している。6日まで。
ヒロコさんは活動13年目を迎えた東京で活躍中のファッションスタイリストで、今回芸術作品を初めて発表。輝子さんが制作した過去作・近作4点とそこから着想を得て選んだりデザインしたりした衣装を撮影した写真10点を合わせて、4作品として展示。写真は友人でプロの宗像恭子さんが手がけている。
このうち、メインビジュアルとなっている作品は、ヒロコさんの祖母・故靖子さんの衣装をほどいて作ったタペストリーに、黒い婚礼衣装に身を包む自身の娘を収めた写真が添えられており、4世代で作り上げた意欲作となっている。鮮やかな赤を基調としたタペストリーと、5歳児ならではの純粋でまっすぐな眼差しが見る人を引き付ける。
ヒロコさんと輝子さんは「キルトを親しむ年配の方やスタイリングに興味のある若い方など、世代を超えて楽しんでもらえてうれしく思う。ぜひ、多くの人に見ていただきたい」と話していた。