美作大学短期大学部(岡山県津山市北園町)が来年度で閉校することにともない、クリスマスに合わせて同大同部幼児教育学科が20年にわたり続けてきたイルミネーションが本年度をもって終わりを迎える。最後の点灯式が30日、同大校舎前で開かれ、訪れた地域住民や卒業生らが校内を彩るきらびやかな光と学生たちが企画した催しを楽しんだ。
イルミネーションは保育士を目指す決意を表明するとともに、地域住民にも喜んでもらおうと始め、冬の風物詩となっていた。今年は「ともに輝き続けよう!地域を支える灯火(ともしび)として」をテーマに1、2年70人と、短期大学部栄養学科、専攻科(介護福祉専攻)の有志らが協力して準備を進めてきた。
式では来場者たちの前で、幼児教育学科の学生たちが「地域を照らすささやかな光として輝き続けることを誓う」と宣誓し、手遊びやクリスマスソングを披露。清らかな歌声が響く中、正面玄関前の高さ4メートルのメインツリーや本館に飾りつけられた「つららライト」など約5万5000個のLEDに明りが灯ると、「きれい」「すごい」と歓声が上がった。
その後、子どもたちには手作りのマスコットが入ったプレゼントが配られた。高野小1年・臼﨑駿斗君(7)は「明かりがついた瞬間、とてもきれいで驚いた。プレゼントももらえてうれしい。大切にする」とにっこり。
実行委員長を務めた幼児教育学科2年の岡山都愛さん(20)は「最後を迎えてさびしい気持ちもあったけど、多くの人に喜んでいただいてとても感動している。これからも、多くの人に笑顔になってもらえるすてきな保育士になれるように頑張っていきたい」と話した。
イルミネーションの点灯は午後4時半~9時の間で、25日まで実施している。
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