津山市は15日、民間事業者による独立採算運営に転換するグラスハウス(大田)の利活用事業で、事業実施予定者が京町のGlobe(グローブ、関元崇志代表取締役)に決まったと発表した。プールの9割を埋めてアリーナやトラックを含む運動スペースとし、総合的な健康増進施設にする計画。来年春から夏の運営開始を目指す。
グラスハウスは、3月末で指定管理者制度による施設運営が終了し、市は公民連携による収益事業を目指して企画提案を募集。フィットネスクラブやダンススタジオを手がける同社の1団体から応募があり、選定委員会と認定委員会を経て決まった。
提案ではガラスドームの空間を活用し、スポーツリズムトレーニングを導入した子ども向けのプログラムを中心に、楽しく健康増進が行える施設とする。改修では、50m走ることのできるトラックエリア、バスケットボールやバドミントンのコートエリア、人工芝エリアなどを整備。フィットネスプールとジャグジーはそのまま残す。屋外プールはローラースケートエリアとする。ウォータースライダーは撤去する。カフェを併設し、運動と健康をテーマとした食を提供。施設の利用は会員が中心とするが、カフェは一般市民も利用できる。
地域活性化に向けては、グラスハウスやグリーンヒルズ津山を活用したイベントを開催。このほか、スポーツリズムトレーニングの研修会や合宿の実施に加え、プロアスリートを招いた交流の場を創出するとしている。
今後、実施契約に向けての詳細協議を進めていく。改修工事は約6カ月かかる見通し。
施設の老朽化に伴う設備の更新や長寿命化などのため、市は2億6500万円を2030年度まで10年に分けて同社に支払う。運営権対価として同社は市へ、毎年380万円を運営権設定後4年目の25年度から7年間納める。
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事業実施予定者がGlobe(京町)に決まったグラスハウス