特殊詐欺被害を未然に防いだとして、岡山県津山署と同署管内防犯連合会はこのほど、ファミリーマート津山国分寺店と店員の小田祐子さん(48)、山本佳代さん(50)に感謝状を贈り、功績をたたえた。
同署などによると、9月28日午後1時ごろ、小田さんは同店を訪れた70代男性から10万円分の電子マネーカードの購入方法を尋ねられ、事情を聞いたところ「パソコンがウイルスに感染し、修理のために必要」と答えたため、金額の大きさから特殊詐欺と判断し、購入しないよう説得。山本さんが警察に通報し、2人の連携で被害を防いだ。
同署で贈呈式があり、入江一男署長が2人に感謝状を手渡した。小田さんは「いつも通りの接客をしただけだが、これからもお客さんとのコミュニケーションを取っていきたい」、山本さんは「少しでもおかしいと思ったら、スタッフ同士で相談して対応したい」と話していた。
同署によると、管内の今年の特殊詐欺認知件数(8月末現在)は7件で、被害額は約2100万円。昨年1年間の1250万円をすでに上回っている。