特殊詐欺被害を未然に防いだとして岡山県警美咲署は9日、ローソン美咲町原田店と上山宏美店長(36)に感謝状を贈り、功績をたたえた。
9月17日の昼ごろ、来店した70代女性が店内にある端末「ロッピー」の操作に戸惑っていた姿を見て上山さんが声を掛けたところ、「所有しているポイントを電子マネーに還元したい」という要望を聞き、不審に思って女性の携帯電話に届いたメールを確認。「フクシマ」と名乗る迷惑メールとわかり、さらに高額当選金を受け取り可能といった内容が書かれていたことから特殊詐欺と判断して通報した。
同町打穴中の同署で開かれた贈呈式で、秋山健一署長は「積極的な対応により被害を防ぐことができた。引き続き困っている人や気になった人へ声をかけていただけると助かる」と感謝状を手渡した。上山店長は「特殊詐欺被害を防ぐことは容易ではない中、助けることができてうれしい。これからも犯罪防止に努めていく」と話した。
同署によると、今年管内で発生した特殊詐欺被害は10月9日の時点で0件。「お金に関する話があった場合、すぐに対応せずに身近な人に相談し、少しでも不審な点があれば、警察に連絡してほしい」と呼びかけている。