◎…盆に向け、墓や仏壇に供えるシキミの出荷が加茂地域で最盛期を迎えた。独特の香りが漂う中、生産者が作業に励んでいる。
◎…同地域は県北一、県内でも数少ない産地と言われ、加茂シキミ生産組合(山口将男組合長)では19戸が栽培している。祖父の代から取り組む加茂町青柳の中井愛一郎さん(47)=介護職員=と、韻さん(45)夫妻は2日から開始。韻さんが中心となって、緑鮮やかな枝葉を朝夕に切り取って作業場へ。規格に合わせてはさみでそろえ、5〜7本の束にし、水を張った容器に入れて水を吸わせる。
◎…ピークは9日まで続き、「仏様に供えるものなので、きれいなシキミを出せるよう心を込めて丁寧に作業している」と夫妻。JAに出荷し、ホームセンターなどに並ぶ。
シキミ出荷最盛期
- 2021年8月5日
- 経済・産業