シンポジウム「美作地域での子ども・若者への支援を考える」が5日、津山文化センター大会議室=岡山県津山市山下=で開かれ、参加者は今後の取り組みに向けて情報を共有し、支援のあり方のヒントをつかんだ。
課題などを再考するとともに、ネットワークづくりの一助にもしようと、NPO法人未来へ(藤本優理事長)が企画。児童相談所、児童養護施設、NPO法人、自立援助ホームの職員やスタッフら支援者約30人が参加した。
不登校や引きこもり、ニートといった悩みを抱える人たちを支援する「勝央町子ども・若者サポートネット」の取り組みについて、町教委職員と相談員が紹介した。町民全体で見守る体制づくりとして、町内外の24の関係機関で構成。町公民館に相談室「ぽっと勝央」があり、居場所として機能していることなども説明された。
続いて4班に分かれてグループディスカッションがあり、日ごろ思っていることや今後の活動に生かしていきたいことなどを話し合った。発表では「支援者同士を支える”癒やし”のネットワークがあれば」「無料の英語塾を開きたい」「民生委員の力を借りて、子どもたちの意識調査をしては」といった声が上がった。参加者たちは、今後も交流を続けることの大切さなどを感じている様子だった。