ジーンズメーカーのビッグジョン(倉敷市)は13日、美作高校(山北)に自社製品の布マスク1000枚を寄贈した。同社の清水剛社長が卒業生でもあり、生徒たちの安全な学校生活に役立ててもらおうと贈った。
マスクは抗菌・抗ウイルス加工をしており、表地にデニムシャツに使う生地を使用。耳にかける平らなゴムにアジャスターがついているほか、鼻に当たる部分にはワイヤが入っている。
地域貢献として、これまでにも医療機関やスポーツ団体などに寄贈。そうした中、清水社長は母校で新型コロナウイルスのクラスターが発生したことを報道で知り、感染予防のためマスクを増産して贈ることを決めた。
この日、同社広報担当の松田広樹さんが来校し、清水社長の思いを伝えた上で生徒会執行部のメンバーに手渡した。生徒会長の坂昇祐さん(2年)は「大変な状況の中、マスクを贈ってもらいありがとうございます。僕たちも卒業したら学校に恩返しできるよう頑張りたい」、早瀬直紀校長は「誹謗(ひぼう)中傷などに不安な思いをしながら登校している生徒もおり、温かい配慮が励みになる」と感謝の言葉を述べた。
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ビッグジョンの担当者からマスクを受け取る生徒たち