国内外の伝説のレーシングマシンが峠道を駆け上がるスピードの祭典「MHヒルクライム・真庭速祭」(同実行委主催)が17日、岡山県真庭市西河内の特設会場で初めて開かれた。チケット2000枚は瞬く間に完売。全国から集ったモータースポーツファンが迫力の車体や里山に響きわたる甲高いエグゾーストノートによいしれ、プロドライバーらとの触れ合いを楽しんだ。
伝説のレーシングカーや最高峰のチューンドマシンなど新旧30台が集結。ヒルクライムの舞台となる木山街道は約6キロ、競技区間約4キロ、標高差約500メートルの峠道。スタート地点にはパドックやイベントスペースが設けられ、特設ミュージアムにはFー1やCカーなどマニア垂ぜんの名車が並び、有名ショップのブース、地元特産物のマルシェも人気を集めた。
スタート地点には観戦エリアが設けられ、中継モニターを設置。谷口信輝選手が繰るトヨタGR86やグループCの日産R91CP、ウイリアムズのFW12などが次々と出走し、来場者は迫力のマシンを身近に感じながら観戦した。
モータースポーツファン兄弟の家族9人で倉敷市から来ていた会社員・山下雄貴さん(34)は「レースカーが公道を走り、この音が真庭に響いているのは夢みたい」と話していた。
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