岡山県津山市出身で、スペイン・バルセロナを拠点に活動する画家・保田扶佐子さんの私設美術館=同市押入=で、設立14周年展「常設展+ピカソへのオマージュ」が開かれている。スペイン出身の巨匠、パブロ・ピカソの没後50周年を記念した企画で、2人の”競演”が来館者を魅了している。30日まで。
同美術館は2009年に設立。24日に始まった展覧会には、保田さんの抽象画16点、同館所蔵のピカソの絵画3点を並べている。
保田さんは、120号の大作「スクリーン」をはじめ、「てんまり」「遠い風景」などが目を引く。独自の表現と世界観が、見る人にさまざまなイメージを投げかける。ピカソの作品は「女の肖像」「ジャクリーンの肖像」など。保田さんは「ピカソはエネルギッシュで万能の画家。私も画業の中でピカソを意識してきた。作品には強さがあり、私はそれに対抗できる絵でささやかに挑戦したい」と話す。
訪れた人たちは情熱あふれる作品の数々を鑑賞。会場にはピカソの希少本などもある。
会期中は無休。入場無料。問い合わせは、同美術館(TEL:0868-26-5711)。