モンゴルとインドネシアの教育関係者が21日、岡山県内初の義務教育学校として本年度開校した旭学園(美咲町西川)を訪れ、同校の特色である子どもたちの成長を地域全体で支える学校を核としたコミュニティーづくりの現場を視察した。
岡山大学とモンゴル教育大学、インドネシア教育大学との連携事業の一環。岡山大の職員や学生を含め計15人が来校した。
授業参観に続いて、1~5年生計50人と交流した。モンゴルの民族衣装のデールに身を包んだ大学の職員や高校の校長らが自国について紹介。世界で2番目に大きな内陸国で雄大な自然を有し、遊牧民族であることを説明した。羊の骨で作ったおもちゃとチンギス・ハンが印刷されたお札を子どもたちにプレゼントすると、歓声が上がった。
また、藤原圭三校長と、統括的地域学校推進委員の飯田純子さんが、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進における同校の取り組みを紹介。旭地域をフィールドにした郷土学習などについて説明した。
モンゴル教育大生涯学習課長のウーリン・トゥーヤさんは「モンゴルでは子どもたちの人数に比べて学校の数が足りていない。このような小さな学校で地域を巻き込んだ質の高い教育がほどこされていることは素晴らしい」と話していた。