岡山県津山市で今月8日、登山者がツキノワグマに襲われて負傷した事故を受け、県は21日、津山市山下の美作県民局で県北部の市町村や警察などと対策会議を開き、人身被害の再発防止策を協議した。
県や、津山市など県北の11市町村の担当者、警察、猟友会など約30人が出席し、現状の対応などについて情報共有した。
今後の対策として▽県北の主な山の登山口にクマへの注意を呼び掛ける看板の増設▽登山者が立ち寄る売店などへのチラシ・リーフレットの設置▽出没情報の多い登山口周辺での巡視の強化―などに関係機関が連携して取り組むことを確認した。
市内では奥津川の登山道で50代の男性登山者(岡山市)がツキノワグマと遭遇し、右腕をかまれて軽傷を負った。人身被害としては県内で2018年以来6年ぶり。
猟友会からは「シカやイノシシのわなに錯誤捕獲された時点で殺処分できないか」「センサーカメラを設置してほしい」といった意見が出された。
県によると、県内では本年度、昨年6月末時点より7件多い31件(20日現在)のクマの出没情報が報告されている。