岡山県真庭市の電子地域通貨による持続可能な地域づくり推進協議会(同市長・太田昇会長)の今年度第1回総会が9日、真庭市役所で開かれた。デジタル地域通貨「まにこいん」の市内人口の約半数に相当する2万ユーザー突破を報告。更なる普及を図るための次期キャンペーン施策などを協議した。
昨年1月に稼働を開始した「まにこいん」の昨年度末に集計した運用実績について、ユーザー数は2万915人で2025年度目標の2万人を超えた。加盟店は229店、総流通金額は1億7478万円で、加盟店売上は1億6799万円に上った。
また地方税統一QRに全国で初めて対応し、納税機能を追加した。公共交通サービスへ2件追加導入、専用チャージ機は5台追加して計8台になった。
今年度活動計画は▽市役所窓口・公共施設などへの導入推進▽チャージポイントの拡充▽普及推進事業▽市民ポイント活用▽旅先納税機能の導入▽スーパーアプリ実装▽サポート体制構築―などを承認。
次期キャンペーンにチャージ額5%の付与(7月16日~31日)、決済額の5%還元(8月1日~9月30日)、事業者を対象にした決済売上額5%の還元(同)を決めた。
委員7人と事務局から8人が出席。冒頭、太田会長は「1年半が経過し、順調に進んでいることにお礼を申し上げたい。新しいことに挑戦し続け、地域の活性化につなげたい」と述べた。