新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが不足する中、岡山県津山市内の福祉作業所がデニム生地などを使ったマスク作りに励んでいる。困っている人たちに役立ててもらおうと4日、津山市川崎のエディオン津山本店前で販売する。
障害者の自立支援策として津山地域自立支援協議会が進める「しあわせの青いデニムプロジェクト」の一環。ふれんど久米(中北下)、どんぐり工房(下高倉西)、ウイズ(田町)の3施設が取り組んでいる。
ジーンズを生産している縫製工場から無償で譲ってもらったデニム生地を使用。利用者と職員が手分けしながら裁断し、内側に当てる布を重ねてミシンで縫ったり、ゴムを通して袋詰めしたりと一つ一つ丁寧に仕上げている。デニムのほか、それぞれの作業所のオリジナルとして、プリント生地を使ったかわいらしいマスクや無地のものも作っている。
4日は午前10時から販売し、なくなり次第終了。価格(1個)はデニム製が400円、プリント生地などのオリジナルが380円、さらしマスク250円。メンバーは「新学期が始まるのを前に困っている家庭もあると思う。心を込めて作ったマスクを一人でも多くの人に使ってもらえれば」と話している。
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デニム生地のマスクを持つふれんど久米の職員