岡山県奈義町の多世代交流広場「ナギテラス」が、2020年度「土木学会デザイン賞」(公益財団法人土木学会景観・デザイン委員会主催)の奨励賞に選ばれた。
土木学会デザイン賞は01年創設され、優れた機能とデザインを兼ね備え、地域の歴史や文化にも配慮した建造物、整備した団体を顕彰。今回は最優秀賞、優秀賞、奨励賞に計12作品が選ばれ、県内からは百間川分流部改築事業(岡山市)も奨励賞を受けた。
ナギテラスは、飲食店跡地を取得した豊沢の約3000平方㍍に、観光案内所と休息スペース、ギャラリーやイベント用の多目的スペースを備えた施設棟(木造二階建て延べ322平方㍍)、緑地公園と広場、遊歩道、バス停を配している。国の地方創生拠点整備交付金など約3億円を投じて整備し、19年4月にオープン。
選評では「3つの小屋根を多方向に広げた特徴的な建築はまちの風景に表情を作り、多様なデッキ(テラス)がまちを眺望するさまざまな場を創出。中央の土手が広場と庭を緩やかに分節することで、周辺と建築の連続性を築きつつ、まとまりの良い居場所を提供している」としている。
ナギテラスは昨年10月、公共建築として本年度グッドデザイン賞にも選ばれている。